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MDR通信 特別号

 

向春の候、皆様ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

昨年早々、中国で最初に確認された新型コロナウィルス感染症は世界に多大な被害を与え、今なお拡大は止みません。我が国も政治、経済の混乱や医療体制問題、緊急事態宣言下での生活環境の変化などによる国民の不安を払拭する事ができないまま新年を迎える事になりました。今年は延期になった東京オリンピック・パラリンピックが7月に開催される予定でもあり、より徹底したコロナウィルス感染予防対策が必要となってきます。我が国では当たり前のようになっている手洗いやマスク着用、咳エチケットなどが生活習慣にない国などは、イラストを入れた解りやすいポスターや動画による啓蒙を盛んに行い感染予防に力を入れていたり、ロックダウンした国では大手スーパーマーケットが、買い物パニックから高齢者や障害者を守るために開店後すぐの時間帯は高齢者や障害者に限定し安心して買い物ができるよう配慮したり、配食と一緒にトイレットペーパーを配達するサービスを開始したところもありました。各国それぞれが色々な方法で感染予防対策をしています。我が国もこの1年でコロナに慣れて緩んでいる感じも否めませんが新たに変異株も出現したりと先行きはまだまだ不透明です。ワクチン接種が可能になるまでは、個々の徹底した感染予防が自分を守り人を守る最善策なのです。

私たち日本医療資源開発促進機構は、ご寄付頂きました沢山のマスクを順次、医療機関へお届けし、また重症患者受け入れ病院へのお弁当配布など支援をしてまいりました。

代表理事 横山知子今後はWebセミナーやその他様々な方法で、皆様に情報提供・啓蒙活動を続けてまいります。2021年も引き続きご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
第19回都市防災と集団災害医療フォーラムは「都市防災最前線」をテーマにご一緒に考えて見たいと思います。
ご多忙とは存じますが何卒お運び頂きますようご案内申し上げます。

一般社団法人 日本医療資源開発促進機構
代表理事 横山知子

 

山地災害は都市の大規模木造建築が大車輪で進めば減少する

近年の災害の中で毎年山地災害が起きています。2019年9月には台風15号の強風で千葉県の山武杉が多数倒木し大規模停電長期停電が発生して社会問題になりました。一方世界の潮流の波は日本でも2050年カーボンニュートラルの方針に対して実現には森林保全が不可欠です。日本国土の67%が森林ですが、残念な事に荒廃した森林が多く,土砂災害を起こしやすくしています。

専務理事 堀 福次郎近年の災害の中で毎年山地災害が起きています。2019年9月には台風15号の強風で千葉県の山武杉が多数倒木し大規模停電長期停電が発生して社会問題になりました。一方世界の潮流の波は日本でも2050年カーボンニュートラルの方針に対して実現には森林保全が不可欠です。日本国土の67%が森林ですが、残念な事に荒廃した森林が多く,土砂災害を起こしやすくしています。

一般社団法人 日本医療資源開発促進機構
専務理事 堀 福次郎

 

COVID-19対応に伴うニューノーマル(New Normal)な防災

日本医師会救急災害医療対策委員会作成の「新型コロナウイルス感染症時代の避難所マニュアル」では、密回避ための分散避難、感染防止のためのスペース確保と換気等、密を前提とした避難所運営の抜本的見直しが示された。
また、地方公共団体によっては、密による健康被害のリスク回避として「自宅避難」、「軒先避難」、「車中泊避難の指導」を行っている。
ニューノーマル(New Normal)は「新しい常態」又は「新常態」と直訳でき、社会の大きな変化により、変化する以前に戻ることができず、新たな常識が定着することをいう。

理事 野口 英一ソーシャルディスタンス等生活様式にもニューノーマルに基づく大きな変容が求められ、前述のように避難等の防災対策においてもニューノーマルに基づく対策が提示されている。
したがって、日本医療資源開発促進機構においても、ニューノーマルを意識した災害時における医療資源開発を進めていく必要がある。

一般社団法人 日本医療資源開発促進機構
理事 野口 英一

 

MRDの将来を考える

今日は横山孟史氏を先生と呼ばせていただきたい。先生と私は30年も40年も前から親しくさせてもらっており、特に日本外科系連合学会の出版物の事務局で横山先生を含めた先生方と話し合いを持っていた。
会の名前は忘れたが、地震が多発していた1990〜2010年頃、メディアを利用して外科系救急医療の将来像を地域で災害救助、災害医療を考える協会を作りたいと考えていた。
ひとつの課題として、ビル建設に際しては必ず建物の1〜2室をEmergency Room(ER)にして地域や近隣の人達、災害関係者のため、地震や津波の際に避難用スペースとして用意したらどうかと横山先生が提唱していたのが思い出される。
この構想は次第に注目を浴びるようになり、ERビルディングと表して浸透し始めた頃だったのに、先生が居なくなり、ブレーキがかかるかもしれないのが残念でならない。
また、先生は、最後までやり抜く迫力があったので、時には仲間と衝突することもあった。そのような場合、会議が終了すると、ビール飲みたいねとか言ってANAホテルの最上階のラウンジに連れて行ってくれた。

会長 山本 保博ここ10年程は、都心部にいくつもある休眠地や廃校跡地を活用して災害時の避難所や平時の災害備蓄倉庫として活用する考えを打ち出していた。
横山孟史先生ともうこの世ではお逢いできなくなってしまったが、次代をお嬢さんの横山知子氏に譲ってゆっくりしたかったとも思われるが如何か。横山孟史氏とは、またゆっくりビールでも飲み語らいたいものである。

一般社団法人 日本医療資源開発促進機構
会長 山本 保博

医療従事者のための災害対応サポートブック
東京法令出版刊/本体2700円+税  監修:山本 保博

医療従事者のための災害対応サポートブック災害の最前線で活躍する医療従事者と消防・警察・海保等のみなさまに贈る実践ガイド
本書は大規模災害の対応に必要な項目である「CSCATTT」の体系に沿って内容を構成しています。そのため、活動の流れに沿って、確認が必要な項目が順番でまとめられているので、災害対応の実践向けのガイドとして是非ご活用ください。

 

 

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