人は未体験の出来事に遭遇してどうしたらよいか分からないとき、周囲の人の動きを伺いながら周囲と同じ行動をとることで安全性を確保しようとします。この心の作用を「多数派同調バイアス」と言います。そして今、目の前で起きていることは異常であるはずがないと自らに思い込ませる「正常性バイアス」と呼ばれる心の作用もあります。この2つのバイアスに陥らないためには日頃の問題意識や、まず自らが行動を起こすといった意識などが重要だといわれています。
本年2月、ある民間企業が、関東在住のビジネスパーソン2000名を対象に、「首都直下地震と防災・減災対策に関する意識調査」を実施しました。その結果、昨年12月に政府の中央防災会議から発表されている、新しい「首都直下地震の被害想定」(新被害想定)の内容を「知っている」としたのは38.0%で、認知率は約4割にとどまりました。男女別比率をみると、男性42.6%、女性33.4%で、特に女性の認知率が低いことが分かりました。
近年、地震による地盤震動での建物崩壊・道路陥没・地盤の液状化・津波・火災などの災害と同時に、大雨・台風・河川洪水・高潮などの様々な気象災害の被害も急増しています。これらが契機となり、昨年12月、「国土強靱化基本法」が成立し、日本全体の防災・減災力を高めることなどを目指した取り組みが推進されようとしています。
これまで開催してきた【都市防災と集団災害医療フォーラム】で、私達はいつ起きても不思議はないと言われる「南海トラフ地震」や「首都直下型地震」などにどう備えるべきか、防災計画の現状と問題点・災害時医療の現状と問題点について考えて参りました。今回のフォーラムでは、自然災害に対する幅広い知識を共有し、危機意識の認知向上を図りたいと思います。特に災害時の救急医療体制の現状と問題点について、また国や各自治体で進める防災事業や事業資金問題について徹
底討論を行います。
公私共にご多忙とは存じますが皆様のご参加をお待ち致しております。
一般社団法人 日本医療資源開発促進機構
会 長 山本 保博
代表理事 横山 孟史
セミナー概要
開催日時 |
平成26年5月14日水曜日 |
会 場 |
東京都千代田区飯田橋3−13−1 飯田町ビル(2階ホール) |
開 場 |
午後1時〜 |
開 催 |
午後1時30分〜午後5時 |
後 援 |
株式会社 産業経済新聞社 |
協 力 |
東京管区気象台 |
セミナープログラム
13:30〜14:15 |
「災害医療体制の現状と問題点
〜都市災害にどう備えるべきか〜」
講師:横山孟史 一般社団法人
日本医療資源開発促進機構 代表理事 |
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14:15〜15:00 |
「防災気象情報について」
講師:早川和広 東京管区気象台 気象防災部
気象防災情報調整官 |
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15:00〜15:15 |
《 休 憩 》 |
15:15〜17:00 |
パネルディスカッション
「防災事業の現状と問題点」
座 長:野口英一 公益財団法人 東京防災救急協会 副理事長・事業本部長 |
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パネラー:田中 健 東京都議会議員
前都議会都市整備委員会副委員長 |
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パネラー:大槻啓子 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
投資銀行本部シニアアドバイザー |
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パネラー:蛭間芳樹 株式会社日本政策投資銀行
BCM格付主幹 |
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パネラー:石川正春 千葉市総務局危機管理監 |
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パネラー:吉田穂波 国立保健医療科学院
生涯健康研究部母子保健担当 主任研究官 |
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パネラー:堀福次郎
大和ハウス工業株式会社 取締役常務執行役員 |
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