HOME > MRDとは > 設立趣旨
わが国において、医療制度、医療供給問題を初めとした医師・看護師・医療機関の病床数や、先進技術を用いたCTスキャナー・MRI等の高額医療機器など、いわゆる医療資源の不足や適正配分が大きな社会問題となって久しい。 医療資源は有限であり、人的資源、物的資源のみならず、それを支える経済的資源、情報的資源全てが足りず、又、完全に機能出来ていないのがわが国の現状である。先の東日本大震災では緊急避難場所の不足、基幹病院の崩壊、救急医を含む医療スタッフの不足など数々の問題点が露呈した。 これまでの一部限られた関係者の間だけで行なわれてきた医療政策のプロセスをより広範囲に見直し、災害大国である我が国の限られた医療資源の既存ストックを効率的に活用するだけではなく、全国の遊休地を活用して、緊急災害時に救急医療行為ができる救急拠点機能の開発、避難場所や食料、医薬品などの備蓄機能を持つ防災ビルの建設、緊急時に効率よく実際に稼動できる救急救命ネットワークの構築、事業資金など、これらの問題の解決のために医療資源に係わる全ての人々の英知を結集して社会経済情勢や産業構造のあらゆる変化に対応できる必要なプロジェクトを立ち上げて行くことが現時点での緊急課題であり、医療資源開発ではないだろうか。